2023年07月03日

リズム室の書額によせて

 長い間おやすみしておりますこのコラム欄ですが、私も高齢になり思うように筆が進まず、今日に至ってしまいました。今回は、表題の書額のことについて書かせて頂きます。
 この書額には郷土の歌人、若山牧水の歌「若竹の伸び行くごとく子どもらよ、真すぐにのばせ身をたましひを」が書かれています。正に子を思う親の気持ちが見事に歌われており、この歌を見ると幼児教育に携わる者として身の引き締まる思いを抱かせてくれます。
 この歌を心のよすがとしたいと思いを至す中で、この書額におさめることにしたのでした。そして、この歌を書にしたためて頂いた方は、本園の創設者私の父『福原毅』の教え子である、書家「岡元京子先生」です。亡き父もきっと喜んでくれると思ったので、20年程前にお願いしたことでしたが、その後5年ほど何の音沙汰ないままでした。ところが、ある日突然お電話があり、この書額をご寄贈頂きました。その後、リズム室に掲示し今日に至っております。そうした経緯を思いつつ、ご覧頂くと幸いと存じます。
 尚、この牧水の歌碑は中央公園の一角にあります。この公園に行かれた折には歌碑をご覧下さい。
 ところで、私も加齢が進み、文章を書く事の意思と表現力もかなり衰えて参りました。これではいけないと思いつつも、やはりこのあたりでペンを置きたいと考えました。この間、読んでいただいた方々に心から感謝をしつつ、終わりにしたいと思います。長い間ありがとうございました。ただ、幼稚園は永遠です。引き続き応援の程お願い致します。

〇リズム室に飾られている書額
書額.JPG
posted by ののはな幼稚園 at 16:57| 日記

2022年12月28日

「皆さま、良き新年をお迎えください。」

 先週の19日、私は久方ぶりに幼稚園に出勤いたしました。当日は、園児と山羊さんとの触れ合う行事もあり、ほほえましい風景に出会うこともでき、何よりの一日となりました。その後園長と園の様子などの話を聞きながら、教室や園庭での園児の元気な活動ぶりを見ることも出来ました。
 午後からは、前園長も訪ねてこられ、久しぶりの再会を喜んだことでした。前園長が自宅まで車で送ってくれるとのことで、午後3時ごろ園を後にし、駐車場に向かう途中のことでした。園児を迎えに来られる方と会釈を交わしたところで、「先日は素敵な発表会をしていただき、ありがとうございました。」との言葉をかけられたのです。突然のことでしたが、とてもうれしく、一瞬、ステージに立つ子ども達の場面や、先生方の表情などが脳裏をかすめたことでした。
 ところで本年も押し詰まり、本日は仕事納めを迎え、職員は預かり保育をしながらも、年の終わりにあたり園内の清掃を含めた園務に取り組んでいます。午後には一堂に会し、締めくくりの会をすることになっています。
 皆様方にはこの1年、沢山のご協力をいただき、本当にありがとうございました。
 どうぞ、良き新年をお迎えください。
 
posted by ののはな幼稚園 at 13:19| 日記

2022年04月25日

「人は人の間で人となる」

 新年度がスタートして約2週間程になります。私にとっては、入園式以来の登園となりました。あの入園式でのお子様が、幼稚園の園児として活動に参加している姿を見て、いつもながらのこの時期の風景ですが、感動を覚えています。「友だち先生」ともいわれますが、それぞれの個性を持ち、生育環境の異なるお友達同士、互いに関わりながら、一歩一歩成長していくのです。ここに集団教育の意義があるのですね。
 標題の言葉は、私が若かりし頃、ある先生の講演で教えていただいた言葉ですが、幼稚園の現場にいて、まさにその通りだな、と実感しています。この言葉を胸に刻みつつ、日々の保育に関わっていきたいものです。どうぞ、日々の子ども同士の関わりを見守っていていただきたいです。そして、その集団の最も近いところで、寄り添っている教師の存在を覚えていていただくと嬉しいです。
posted by ののはな幼稚園 at 15:42| 日記

2022年03月28日

「1年間ありがとうございました。」

 早いもので今年度も終わりに近づきました。今年度もコロナ禍の中での保育を余儀なくされた1年となりました。この間、子ども達と保護者の皆様には大変な思いをしていただくことになりましたが、皆様方のご理解とご協力のおかげをもちまして、今日を迎えることが出来ました。心から感謝を申し上げます。
 そんな中でも季節は移ろい、桜の花はほぼ満開を迎えています。このことを心に留めながら、今年度を締めくくり、次の年度につなげていきたいものと思っています。本年度のたくさんのご協力に感謝申し上げ、ご挨拶といたします。
posted by ののはな幼稚園 at 15:01| 日記

2022年01月04日

「明けましておめでとうございます。」

 明けましておめでとうございます。
 2022年の新春を迎え、皆様方のご健勝とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
 昨年は、コロナ禍の中で職員一同、工夫と努力を凝らしながら保育に取り組んだT年でした。お陰様で2学期は、子ども達が生き生きとした活動に取り組むことが出来嬉しく思ったことでした。そして迎えた新年ですが、コロナ感染拡大の新たな動きもみられ、戸惑いもありますが、3学期の締めくくりを、子ども達の成長への大きな一歩につなげていきたいものと思っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。
posted by ののはな幼稚園 at 10:56| 日記

2021年12月24日

「皆様、良いお年をお迎えください」

 年の瀬もいよいよ押し詰まって参りました。本日24日は幼稚園の終園の日です。午後から各クラス、それぞれの教室で2学期の終園式を行う予定です。
 この1年コロナ禍の中で、職員一同試行錯誤を重ねながら子ども達の成長への手立てを考え、保育に取り組んで参りました。お陰様で、特に2学期は充実した保育の日々を送ることが出来たのではないかと、と思っているところです。
 私は週1回程度しか園に来ませんが、登園するたびに園庭で遊ぶ子ども達の遊びがよりダイナミックになっていく様子が見て取れます。園庭で、砂場で、遊びに夢中になって遊ぶ子ども達の姿に感動を覚えた日々でした。
 これからも子ども達が、生き生きと楽しい活動が出来ます様、全力を挙げて取り組んでいきたいものとと思っています。
 今年1年賜りましたご理解とご協力に、心から感謝申し上げます。
 どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。
posted by ののはな幼稚園 at 12:49| 日記

2021年12月03日

「創立記念日に寄せて」

 本日12月3日は本園の62年目の創立記念日です。
 本園を創立した福原 毅(ふくはらつよし)は一教員でありましたが、長年心に温めめていた幼稚園を、多くの人の支えをいただいて創立したのでした。しかし、翌年には病に伏し帰らぬ人となりました。
 その後第2代園長石神 啓吾先生の後を受けて就任したのが、私の母でもある第3代園長の福原 榮枝(ふくはらえい)です。福原 榮枝は創立者福原 毅の遺志を受け継ぎ、その後の幾多の困難を乗り越えて、百歳まで生き切ることができました。
 福原榮枝は幼稚園をこよなく愛し、子ども達を慈しみ、育み、見つめていました。園長としての在位は最も長く約30年余にもなり、本園の創立者の遺志を、守り通した人ともいえます。
 幼稚園の玄関の正面に掲げられている「ののはなのあゆみ」には、着物姿の母の姿があります。創立記念日にあたり、心の片隅に留めいただくと嬉しいです。
posted by ののはな幼稚園 at 15:02| 日記

2021年10月06日

「ののはなっ子 集う」

 すっかりご無沙汰してしまいました。2学期がスタートして約1ヶ月、はや10月になりました。朝夕の風は心地よい秋風、されど日中は猛暑。この落差に戸惑いを覚える日々が続きます。
 2学期はコロナ禍の中で迎え、自粛要請やバス運行停止など保護者の皆様にはご迷惑、ご心配をおかけ致しました。ご協力に心より感謝致します。
 ところで、週末の8日は運動会です。テーマは「ののはなオリンピック」副題は「げんき げんき」です。コロナ禍にあっても子どもの元気が家族を地域を、そして全てを元気にしてくれます。そんな思いで副題としました。皆様の応援よろしくお願い致します。
 そんなコロナ禍でも嬉しいニュースがありました。それが表題の「ののはなっ子集う」です。8月18日に、野の花の卒園生による同窓会の話題です。下記は、それに参加した園長が様子を記してくれます。
(園長より)
 平成29年度卒園生(平成30年3月卒園)の園児たちが、10歳の記念(2分の1成人式)をひらこうと、卒園の前にクラスごとにタイムカプセルを作り、自分への手紙をその中に保管しました。当時の計画では、幼稚園に夏休み頃集まり、タイムカプセルを開封し、同窓会を開くことにしていました。
 ところが当時は想像だにできなかったパンデミックとなり。その計画は頓挫しそうになりました。そんな時、結束の強い当時の保護者代表の方々が、zoomを使った同窓会を開こうという事になり、タイムカプセルの中身は、それぞれの家庭に送付、同窓会は各家庭からzoomで参加という事になったわけです。おかげで、東京や福岡など、他県に異動して行かれた方々も、久しぶりにPCからではありましたが成長した顔をお互い確認することができました。
 それぞれ、近況報告や将来の夢を紹介しあい、楽しいひと時を過ごせました。当時の担任や園長、副園長、主任も参加させて頂き、最後にはzoom上での記念撮影まで行うことができました。
 野の花幼稚園での絆が、いつまでも続き、大人になっても励まし合い、支え合える友情を育んで欲しいと願っています。また、このような機会を準備して頂いた保護者の方々にも感謝致します。これからも、野の花幼稚園のファンとして支えて下さいますようお願い致します。
posted by ののはな幼稚園 at 14:57| 日記

2021年07月19日

「早寝・早起き・朝ごはん」そして、外遊び!

 早いもので、明日20日は1学期の終園式です。
 本年度もスタート間もなく自粛期間もあり、昨年度の引き続きコロナ禍の中での1学期でありましたが、職員一同工夫を凝らしながら、保育に当たってきた次第です。
 こういう中でも子ども達は、そのパワーを存分に発揮してくれました。特に、園庭や砂場では夢中になって遊ぶ姿が見られ、子どもの持つエネルギーに、私も沢山のパワーをもらったことでした。
 標題の言葉は、「早寝・早起き・・朝ごはん」に私が勝手に付け加えたものです。「外遊び」は、子ども達が季節の移ろいを、五感すべてを使って受け止めながら、人として必要な「生きる力」の源泉となるものを与えてくれます。 これからも、この外遊びを大切に保育の中で生かしていきたいと思っています。
 1学期に賜りました、ご協力に感謝しながら、ご挨拶といたします。
posted by ののはな幼稚園 at 13:53| 日記

2021年06月07日

「梅雨の合間に・・・」

 いつの間にか5月が過ぎ、はや6月に入りました。
 長い間ご無沙汰いたしておりました。この間、コロナ禍の自粛期間もあり、ご協力いただいた皆様には心から御礼を申し上げます。6月からは全園児が揃い、うれしく思っています。あとは一日も早くコロナ禍が終息し、日常の日々に戻れることを祈るばかりです。
 ところで小生は久々に登園し、園児の皆さんの活動をじっくり見せていただきました。園庭や砂場、そして遊具でダイナミックに遊ぶ姿、教室で円陣を組み先生のお話を集中して聞く姿等々、成長した様子を見ることができました。リズム室では、年長組の皆さんが、マット運動に挑戦する様子も見せていただき、子ども達の挑戦する眼差しにも出会うことができ、充実した一日となりました。
 園児の皆さんは、こうした日々をお友達とともに過ごしながら、いろんな経験を積み重ねながら成長していくのですね。私たちは、そうした子ども達の成長の日々の日常を、守っていくことが一番大切なことだと思うことでした。
posted by ののはな幼稚園 at 14:48| 日記