2014年09月27日

テレビドラマ「車輪の一歩」余談

 今回は本題を離れて、テレビドラマのお話をさせていただきます。近年はテレビドラマを観ることはあまりありませんが、最近見て感動したのはNHKドラマで深田恭子主演の「サイレント?」(正確な題名を忘れました)です。阪神大震災で心の傷を負った一人の女性が、地域の社会福祉協議会の職員として悩みを抱える住民の心に寄り添いながら、懸命に生きる姿をを描いた社会派ドラマでした。一人の小さな取り組みが周りを変える力になるとの実話にもとずくストーリーに共感を覚えた次第です。
 ところで、9月初旬発行の「みやざき中央新聞」の水谷編集長による社説に登場したのが70年代に放映されたNHKドラマ「車輪の一歩」のことでした。私はこの時代はよくテレビドラマを観たのでした。倉本聰・早坂暁・市川森一・山田太一等々の脚本家の作品は特に好んで観たものです。そんな観たドラマの中でベストワンのドラマが、水谷編集長が取り上げた「車輪の一歩」なのです。山田太一脚本によるこのドラマは、車椅子で生活する青年達が、社会の理解を得られない現状を、世に問いかけるという作品です。その中で、往年の名スター鶴田浩二演じる警備会社の吉岡主任が「障害を持った皆さんは、生きるためにある意味で人に迷惑をかけてもいいのではないか」と述べるのです。そうした中で、反発しながらも何故か気になった斎藤洋介演じる車椅子の青年が、休日に吉岡主任宅を訪ねてきます。元特攻上がりでひっそりと一人で民家の2階に暮らしている彼は喜んで出迎え、階段を青年を背負って部屋に連れて行きます。そして、菓子も何もないがと云ってお茶を入れて差し出します。それを飲み干した青年にさらに茶を継ぎ足すと、青年は「意外と美味しいんで」と云うと、吉岡主任はこう言います。「私は決して贅沢な人間ではないが、お茶だけはいいのを使うんだ」というシーンがあります。私はこのシーンが大好きでした。この作品は、私が高校教師時代に、NHKの厚生文化事業団からビデオをお借りして、教材として授業で随分活用させていただきました。今日はこんな話を書かせていただきました。
posted by ののはな幼稚園 at 12:52| 日記