2016年10月03日

「花のむこうに・重山倫子詩集」を読みました。

 「断捨離」が言われる中、我が家もご多分に漏れず使わなくなった品々があふれ、ここ数年片付けに取り掛からなければ、と思いながら今日に至りました。昨日急に思い立ち、まずは私の書棚から取り掛かりかかりました。教員をしていたこともあり、かなりの書籍があり、いつもそうですが途方にくれます。それでも今回ばかりはやる気もあり、早々に引き下がるわけにはいきません。1冊1冊ずつ手を取りながら進めていきましたが、なかなか進みません。1冊1冊に思い出があり、捨てる書籍はごくごく少なく、「断捨離」をするたびのいつものパターンだと思い至りました。
 ところで、そうした中で私は1冊の本を見つけました。それが標記の「詩集」です。思えばこの本は、次男と中学で同窓の「重山倫子」さんが、15歳の若さで交通事故でお亡くなりになり、その遺稿集として出版されたものであることを思い出しました。亡くなられたご本人の思いやご両親の悲しみや苦しみはいかばかりか、と改めて思いがこみ上げ、しばし胸が痛みました。そして私は、いつしかその本を読み始め一気に完読しました。思春期のその真っただ中で、心揺れる思いを素直に記したその作品一つ一つに彼女の思いを受け止めたのでした。それは30年程前のことであり、この本を手にした時読んだかどうか記憶は定かではありませんが、今この詩集を手にし、感動し、涙があふれる思いでした。30年の時を経て再会した1冊の書籍、正に奇跡とも呼べるものだと、この出会いに感謝したことでした。そんな作品の中から、1編を下記にあげておきます。

  きっとおおきくなっても
  わすれないでね                                           小さな ほうせきばこに                                       しまっておいてね
  きれいなものをみて
  きれいだと いえる
  そんな すなおなきもち
  すてきだと
  おもうから
              
              

posted by ののはな幼稚園 at 14:56| 日記