2019年08月19日

「風立ちぬ、いざ生きめやも」

 夏休みもあと2週間ほどになりました。皆様にはいかがお過ごしでしょうか。預かりのお子様方もいつもより少なめになりましたが、預かりの時間を楽しく生き生きと過ごしているようです。
 ところで先日の台風が過ぎた翌朝の事でした。新聞を取ろうと玄関のドアを開けた時でした。柔らかな風が私の頬を通り抜けました。その風はもう夏の風ではなく、秋の風そのものでした。「もう秋なのだ」と実感したのでした。そんな柔らかな風を受けながら、何故か私は標題の言葉を思い浮かべたのでした。それは学生のころ読んだ作家堀達雄の「風立ちぬ」の舞台となった軽井沢であり、そこにあるサナトリウムであり、作品に登場する「菜穂子」でした。「風立ちぬ」とはいい言葉ですね。季節の秋を感じる時、いつも思い出す言葉です。
 まだまだ猛暑は続きます。しかし、そこに秋は来ているのです。そんな季節の少しの変化を、子ども達は子ども達なりに感じ取ってくれればいいな。そんなことを思ったある日の朝の事でした。
posted by ののはな幼稚園 at 13:29| 日記