2014年05月18日

重松清の「赤ヘル1975」を読みました。

 プロ野球セントラルリーグでは広島が快進撃を続けています。私は広島ファンなので嬉しい限りです。今年のドラフトでは、球団の粋な計らいで担当していたスカウトが見事くじを引き当てた「大瀬良投手」が入団しました。会見で素直な人柄に触れ、すっかり私は彼のファンになりました。一昨日には巨人を抑え5勝目を飾り、今後の活躍が期待されます。
 さて過日、書店の店頭で重松清著「赤ヘル1975」という書籍を見つけ早速購入し、一気に読み終えた次第です。重松清の作品は、一昨年宮崎日日新聞に掲載されていた「メダカ太平洋を往け」を読みその教育感に共感を覚えていました。
 ところで「赤ヘル1975」は、1975年赤のヘルメットに衣替えした「広島カープ」が見事初優勝を飾った時の物語です。その年広島の地に一人の中学生「学」が転校生として入学します。やがて「ヤス」と「ユキオ」と友達になります。「マナブ」は広島の地で原爆症に苦しむ人々の現実に向き合いながら、広島カープの快進撃に熱狂する人々とも出会います。そうした中で三人の友情は育まれてゆくのです。しかしそんな日々は長く続かず、「マナブ」は再び転校してゆくのです。広島カープはついに優勝し、吹雪舞い散る優勝パレードに加わる三人の少年、やがて「マナブ」は雑踏の中から二人の友人に別れも告げずに、一人去っていくのです。
 場面は一転、広島の春のキャンプ地宮崎の日南の天福球場に移ります。そこを訪れた「ヤス」は、球場で練習する新人「北別府学投手」に声を掛けます。「北別府学さん。頑張ってな。」。やがてその先には「マナブ、マナブ・・・、いつでも帰ってきーよ。」何とも言えない物悲しい余韻の残る感動的なラストです。
posted by ののはな幼稚園 at 11:46| 日記