この書額には郷土の歌人、若山牧水の歌「若竹の伸び行くごとく子どもらよ、真すぐにのばせ身をたましひを」が書かれています。正に子を思う親の気持ちが見事に歌われており、この歌を見ると幼児教育に携わる者として身の引き締まる思いを抱かせてくれます。
この歌を心のよすがとしたいと思いを至す中で、この書額におさめることにしたのでした。そして、この歌を書にしたためて頂いた方は、本園の創設者私の父『福原毅』の教え子である、書家「岡元京子先生」です。亡き父もきっと喜んでくれると思ったので、20年程前にお願いしたことでしたが、その後5年ほど何の音沙汰ないままでした。ところが、ある日突然お電話があり、この書額をご寄贈頂きました。その後、リズム室に掲示し今日に至っております。そうした経緯を思いつつ、ご覧頂くと幸いと存じます。
尚、この牧水の歌碑は中央公園の一角にあります。この公園に行かれた折には歌碑をご覧下さい。
ところで、私も加齢が進み、文章を書く事の意思と表現力もかなり衰えて参りました。これではいけないと思いつつも、やはりこのあたりでペンを置きたいと考えました。この間、読んでいただいた方々に心から感謝をしつつ、終わりにしたいと思います。長い間ありがとうございました。ただ、幼稚園は永遠です。引き続き応援の程お願い致します。
〇リズム室に飾られている書額